ITニュースの保管箱
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 インターネットの進化に伴い、IT業界の勢力地図が塗り替わる可能性が強まっている。パソコンの基本ソフト(OS)の代名詞と呼べるウィンドウズで台頭した米マイクロソフト(MS)だが、同様の機能をインターネット上で利用できるようになったことから、米グーグルが新たな主役に躍り出ているからだ。パッケージソフトの販売で利益を上げるマイクロソフトと広告収入で無料ソフトを開発するグーグルのビジネスモデルは、正反対。ブロードバンド(高速大容量)時代の覇者はどちらに軍配が上がるのか。(谷口正晃、大柳聡庸) 偶然にも十二日、東京都内でマイクロソフトとグーグルの新製品発表が重なった。マイクロソフトは、テレビやDVDなど娯楽機能を強化したOS「ウィンドウズXP・メディアセンター・エディション」を搭載したパソコンの新製品と映像と音楽配信サービスの拡充を発表。OSに依存しないデジタル家電との競争激化の中、ジョー・ベルフィオーレ副社長は「パソコンは娯楽の道具として進化する」と述べ、優位性を強調した。 一方のグーグルは、企業が社内ネットワークに蓄積する文書や書類を検索する機器「グーグル・ミニ」をアピール。企業内検索はソフト大手が参加する成長市場だが、グーグル企業部門のデイブ・ギロウド副社長は「マイクロソフト、IBM、オラクルがライバル。しかし、わが社は検索技術が専門だ」と強い自信を示した。 ≪対立の構図≫ 検索、メールサービス、広告に加えて両社の競合分野が増える形だが「対立の構図」のゴングは鳴っている。昨年夏にマイクロソフト副社長がグーグルに転職したことで訴訟沙汰(ざた)となったほか、昨年末にはアメリカ・オンライン(AOL)への出資をめぐって争い、土壇場でグーグルが勝利を収めるといった具合だ。 ネット事業への出遅れ感の強いマイクロソフトの危機感は強く、十一日にも学術文献を探す検索サービスを公表。グーグルの得意な広告事業の拡大を狙っている。 マイクロソフトが焦る背景には、ブロードバンド時代に入ってOSのウィンドウズを基盤に提供してきた機能の多くが、ウェブ上で使えるようになった事情がある。 これまでは、ウィンドウズパソコンに搭載しているソフトで文章や図表を作り、ウェブサイトに表示していたが、最近はネットに接続してブログ(簡易型日記サイト)や会員制コミュニティーサイト(ソーシャル・ネットワーク・サービス)に直接書き込んでいる。つまり、ネットにつながりさえすればよいわけで、OSの存在価値の低下は否めない。シェア九割超のウィンドウズとオフィス(ワープロ、表計算ソフト)の販売で稼いできた収益基盤が揺らぎかねない状況だ。 ≪新たな本流≫ 業界では、マイクロソフトを代表格とするOSベースの時代を「Web(ウェブ)1・0」、ウェブベースの時代を「Web2・0」と分け始めており、投資家も2・0を「新たな本流」と熱い視線を注ぐ。独自理論に基づく検索サービスと組み合わせた連動広告で収入源を確保し、簡易ホームページ、地図サービスといったソフトをウェブ上で無料提供するグーグルは「最も2・0的な企業」といわれる。 これまで、IT業界の「老舗」である創業三十年のマイクロソフトの牙城を崩した企業はないが、創業八年のグーグルが、その最先端を走っているのは間違いない。 (2006.4.13/産経新聞) PR |
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